ディメンション
能力クラスターとディメンション

人材アセスメントプログラムでは、人材の評価要件(ディメンション)をクラスター(束)で捉え
アセッサーが評価をします。通常は汎用的なディメンションとクラスターをもとにアセスメントを実施いたしますが、
クライアント企業の実情に合わせ、カスタマイズを行います。

 

問題解決・意思決定能力クラスター

「判断力」や「分析力」など、問題解決をもたらすような「思考のスキル」であり、
システマティックで論理的な思考のプロセスで発現されるような推理推論に関するスキルである。
また従来のマネジメントスキルの定義では、コンセプチュアルスキル(概念化能力)とも呼ばれるものである。

このクラスターに含まれる能力要素としては、他には、
「問題発見力」「課題形成力」「創造思考力」「情報理解力」「発想力」がある。
さらには「ビジョン構築力」「目標設定力」「戦略思考力」「業務革新力」といった、
経営ビジョンと戦略の立案に際して要請される能力要素なども含まれる。

対人影響能力クラスター

意図的に特定の集団や個人に影響を与えていく際に発現されるスキルである。
従って「対集団影響力」と「対個人影響力」とに分類することもできる。

代表的な要素として「対集団影響力」には、「リーダーシップ」「統率力」「プレゼンテーション能力」があり
「対個人影響力」としてみれば、「説得力」「交渉力」「折衝力」などがこのクラスターに該当する。

さらには、「部下指導力」「コーチングスキル」「人脈構築力」なども、
意図的に影響を与えていく行為として観れば、このクラスターに分類することもできる。

ただし「部下指導」や「コーチング」「人脈構築力」というような
「能力」については別の意味で注意を要する。
このような能力はフィールドアセスメントすなわち仕事の現場で上司が行なう人事考課ならば
問題は無いが、フィールドアセスメント以外のアセスメントツールで測定できるような
性質のものではなく、評価の妥当性が保証できないからである。

対人関係能力クラスター

「対人影響能力」が、意図的に相手に影響を与えていく行為であるのに対して、
「対人関係能力」は、人間関係を恒常的に維持していく際に必要となるような能力、
すなわちコミュニケーション能力のことである。

したがって、「コミュニケーシヨン能力」や「意思疎通能力」は対人影響能力ではなく、
対人関係能力として捉えることが妥当である。

もっともこれらは能力要素というよりは、クラスターに近い概念であることは間違いない。
このクラスターに含まれる能力要素としては、
「表現力」「傾聴力」「関係構築力」「状況対応力」「行動柔軟性」「対人配慮」などが挙げられる。

業務管理能力クラスター


「計画力」「業務統制力」など、与えられた職務を支障なく正常に遂行するために
求められる能力であり、業務の進捗を管理していく際に発現する能力である。

ただしマネジメント階層だけでなく、一般職層においても、求められるレベルは異なるものの、
能力の発現の形態は同様である。

他には、より高位のマネジメント能力として
「企画構想力」「組織統制力」「組織化力」「権限委譲」「戦略設計力」なども含められる。

達成行動クラスター

メンタルクラスターのなかでも、主に「目標課題の達成へ向かう外向的な態度・行動傾向」
を顕す能力要素が含められる。
「イニシアティブ」「達成意欲」「バイタリティ」「執着性」「挑戦意欲」「高目的志向性」
などが該当する。

次の自己適応能力同様に、スキルのなかでも、
パーソナリティ・性格資質に依るところが大きい要素であり、
「○○力」よりも「○○性」として標記したほうが適切である。

自己適応力クラスター

「周囲の環境に自らを適応させるべく、自己意志をコントロールするために、
心掛けられている態度」を顕すものであり、どちらかと言えば、達成行動とは反対に、
「内向的な態度・行動」として認められる能力資質と関連している。

「ストレス耐性」「安定性」「自律性」「向上心」「協調性」「組織感受性」「共感性」「組織感覚」
などが含められる。

なお伝統的な人事考課の評定項目となっている情意考課要素(態度と意欲)は、
この自己適応力クラスターと達成行動クラスターを併せた領域に位置している。

志向性クラスター

厳密に言えば、能力とは言い切れないかもしれない。
しかしながら、アセスメントの対象となるようなコンピテンシーであることは間違いない。

ここで言う「志向性」とは、社員の就業価値観であり、職業人態度であり、
固有の価値観からくる職務遂行の基本態度のことでもある。

「利益志向」「顧客志向」など、業績目標達成の基準をどこに置くかの違いによる「目的傾向性」および、
「挑戦志向」「創造志向」「「独立志向」「上昇志向」など、
個人のキャリアアンカーの違いに起因する「価値傾向性」とに分けることができよう。

 

>>人材アセスメントプログラムで使用する代表的な演習課題についてご紹介致します。